補聴器について
補聴器とは
補聴器は聴力の低下を補い、聞こえの状態を改善する医療用装具です。
よくある補聴器の誤解として
「うるさいばかりで実際には使いづらい」
「補聴器をつけても聞こえが良くならない」
などがあります。
補聴器は眼鏡のように使用してすぐに状態が改善するものでは無く、お一人お一人の聴力に合わせて調整する必要があります。
また、聴力が低下していると脳の音を認識する機能が低下しているため、脳の機能を回復させるまでは聞こえづらく感じることがあります。
補聴器の始め方
補聴器を始める際は補聴器の適応があるかどうか医師が判断します。
適応とは補聴器を使用することで聴力の改善が見込めるということで、残念ながら中には補聴器を使用しても聞こえの改善が見込めない方もいらっしゃいます。
また、補聴器は最初から購入する必要がありません。
補聴器の適応がある方はまず試聴といって実生活の中で実際に補聴器を使用していただき、継続して使用できるかどうか試していただきます。
補聴器の選び方
難聴の程度を検査する標準純音聴力検査と、人が発生した語音を検査音として使用する語音聴力検査などを行い、その結果を元に補聴器を選択します。
補聴器には耳穴式、耳掛け型、箱型がありそれぞれ使いやすさに合わせて選んでいただきます。その人の聴力に合ったものを選んで補聴器に慣れていただくことが重要です。
まず日常生活において、実際に補聴器を使っていただき、その結果をお聞きし、補聴器の出力を調整して、それを何度か繰り返し、最終的に音の大きさや程度を決めます。
補聴器の購入費は医療費控除の対象となります。
聴力の状態によっては身体障碍者認定を受けることができ補聴器の購入に補助を受けることができます。
診断書の作成もできますのでご相談ください。
当院の補聴器外来について
水曜日の午前中に補聴器外来を行っております。
詳しくはお電話にてお問い合わせ下さい。
当院では、補聴器相談医と認定補聴器技能者が聴力の精密検査を行った上で、患者さんの聴力に最も適した補聴器を選び試聴していただいた上で、補聴器の購入も含め相談させて頂いております。